空は深く澄み渡り、さわやかな季節となりました。
本日は教職員の皆様をはじめ、多くの皆様のご臨席の下、このように心のこもった卒業式を挙行していただいた事に、卒業生一同心より御礼申し上げます。
また先程、計良宏文校長より告辞のお言葉を賜りましたことに、重ねて御礼申し上げます。
半年前、皆様に温かく迎えられ、
こうして今、ここにたっていると思うと、感慨も一入でございます。
振り返るとSABFAでの時間は瞬く間に過ぎて行きました。
その中で私たちは入江先生、進藤先生をはじめ諸先生方のご指導を受け、
大いなる技術と知恵を得ました。
そして何より、同じ志を持った仲間に出会い勉強に励んだ時間はとても楽しく、有意義で、
この上なく贅沢なものでした。
卒業に際して喜びを覚える一方で、
新しい生活様式と限られた時間の中で徐々に打ち解けてきた仲間との別れに、
寂しさを感じずにはいられません。
まだまだみんなで学び、笑いあっていたいというのが正直な気持ちです。
SABFAは志を持った集合体
この言葉は計良校長が私たちの入学式に伝えた言葉です
さらに入学式でこうもおっしゃっていただきました
高みを目指すためにそれぞれの目標は違うかもしれない、
それでも高みを目指したいという同じ思いや気持ちで集まった集合体
皆さんが主役です。私たちスタッフは皆さんを後押しするサポートを全力でしていきます。
なので皆さんは夢を実現するための思いとかこうなりたいと言う願いをしっかり最後まで
持ってください。
そして自分達も教えると言う立場でも伸びている最中、そういう高い志しの集まりがSABFAの魅力だと思っています。
様々なキャリアの方達が集まる中で固定概念と言うフィルターがかかってなかなか人の話が耳に入らない時もあるかもしれません、しかし、ここSABFAではまっさらな状態でしっかりと聞く耳を持って固定概念と言うフィルターを外して下さい。
SNS、YouTubeでいろんな情報が出ていますが何が本当で何が嘘なのか
何がすごく素敵で何がそうじゃないのかという
見分ける力というのは非常に優れた環境に身を置かないとわからない
美意識は無意識では感じ取れません。
常にアンテナを張って意識をし
小さな刺激とか小さなチャンスみたいなものもキャッチする
そして常に美しいものを美しいと感じ取れるように感性を豊かにする
と御教示くださいました。
資生堂150年の歴史の中で培った、美容の物差しというものをSABFAで学ぶことができ、
美しいものを美しいと感じ疑いのない心の眼を持つことによって(審美眼)、
美を見分ける力を養う事ができました。
週一回通うだけではなく、ほぼ毎日SABFAのことを考えていました…そうやって意識を
し続けていろいろな情報が吸収しやすくなる力がつき
自分に甘えることなくお互い刺激し合いながら半年間を学び過ごせたと思います。
諸先生方の活動とつくる作品はとてもかっこよく素敵で
私達は授業以外からも学ぶことが多くあります。
パラリンピックの開会式では、
そのヘアメイクを諸先生方と先輩方が担当したということに驚き、とても刺激を受けました。
明日の自分は今の自分がつくります。
満足は結果にあるものでは無くこれまでしてきた過程があるからこそ感じ
周りの経験談をいくら聞いたところで成長はしない、
変化を求めるのならまず自分が変わる事、自分で経験する事、学び続ける事。
私はメイクを始めたのは遅かったですが、
担任として進路相談にものってくださった入江先生、進藤先生をはじめ、わかりやすい授業を工夫してくださった門馬先生、進藤郁子先生、藤岡先生、阿保先生、
わからないところを放課後個別に教えてくださった篠塚先生。
いつも笑顔で様々な場面で対応してくださった新井さんをはじめとする事務方の皆様。
私達の表情をたくさん写真に残してくださったカメラマンのトムさん。
時には、根気強く話を聞き、やさしく導いてくださいました。
諸先生方のおかげで私たちは少しずつですが成長し、
自分の進むべき道を自分で決め、一歩踏み出す勇気を培うことができました。
諸先生方のご教授のおかげで今日こうしてここにいる皆様と卒業できたということに
何かを始めるのに遅すぎるなんて事はなく
成功を約束されてはいないけど成長は必ず約束されていると実感しました。
時間は有限で人生は一度きりです。
10年後20年後、もっと先に、自分自身の気力・体力・健康面・金銭面
家族構成等周りの環境にも変化が出てきて、やりたくてもできなくなった時、
ああしていればよかったと”後悔”のないように、行動に起こすこと。
やって失敗したとしても気づく事ができ成長がその先にあります。
そして振り返った時にああよくやったなと思えるよう、
やれるときにやれることをやれるだけやって、進めるところまで進みます。
その道のりは遠くとも、目標に向かって歩めば、一歩一歩近付くことだけは確かです。
最後になりましたが、私たちは今日、このSABFAを卒業します。
今後さらに技術の道に進む者も、実サロンにおいて職業上の目的に邁進する者も、明日からの人生の節目においてその都度、ここで学んだことの意義をかみ締め、それぞれの分野で活かし、一人ひとりが託された使命を精一杯果たします。
諸先生方のご指導、職員の皆様の助け、暖かく見守ってくれた家族があって初めて、
こうして卒業の日を迎えることができました。
卒業生を代表して、私たちを支え、導いて下さった全ての方に心より御礼申し上げます。
また、卒業後も変わらず、ご指導くださいますよう心よりお願い申し上げます。
こうして出会えたご縁を大切にし、
これからもつながりと絆を大事にしていきたいと思っております。
そして、皆様方のご健康とSABFAの更なる発展を願い、答辞と致します。
令和3年9月21日
卒業生代表
ベーシックヘアメイクコース2期生
坪井 誉幸